前回、準備編を書きましたが、今回は本編である実走編です。
唐揚げさんをはじめ、参加者の皆さんにはとてもお世話になりました。
ありがとうございました。
まぁフルボッコにされてきた訳ですが、御覧下さい。
あっ、写真は2枚です。撮る余裕がありませんでした。
参加理由
いろいろあります。
・自走で行ける範囲だった
→トランポないので
・単独では危険だと思った
→初めての場所ですし、初心者ですし、リスク管理です。
もし崖から落ちたら、バイクが壊れたら・・・ ゾッとしますね。
もちろん私も同行者を助ける心構えは必要です。
・オフ会に行ってみたかった
→いろんな方のブログを見て、自分も行ってみてぇ~と猛烈に思っていました。
・某ラ〇ド行ってみたかった
唐揚げさんのブログに度々出てくる某ラ〇ド、めちゃめちゃ気になってたんです。
・仲間とか、師匠とか欲しかった
→地元の友達は結婚等でバイクを降り、そもそもオフ車ではなかったしで、
ぼっち状態です。やっぱり数人で乗ってた方が上達が早い気がします。
それに情報共有したりワイワイしたいんです。
甲子林道どうだった?
当日の朝に集合時間が早まっていたことを知り、ちょっとバタバタしましたが
無事集合できました。唐揚げさんとオフ車仲間の方々、遠くは新潟、神奈川と、
たまたま集合場所に居合わせた唐揚げさんのお知り合いと総勢8名集まりました。
挨拶もそこそこに空気圧を落としたりして甲子林道へ向かいました。
まずは下りです(西側からのエントリー)。
マジでガレてます。何回転んだか分かりません。半分ぐらいで屍状態です。
石デカいし、段差あるし、溝あるし、キャンバーあるし、崩落あるし、
穴あるし、土の部分もあるしで、林道フルコースって感じ。
更に走りにくさに拍車をかけるのが藪の濃さです。路面状況が確認しずらく、
ハンドルや体が持ってかれます。まぁでも今の自分では藪がなくてもまともには
走れませんでしたよ。
圧倒的に実力不足。楽なラインを見つけてそこにバイクを通したいのですが
コントロールできません。しかも楽なラインなんて無い所も多数。
休憩で追いついてもあっという間に見えなくなってしまう為、ラインを見よう
にも見れません。しかたなく勢い付けて直線的に進むも、勢いが足りないのか、
ありすぎるのか、中途半端なのか、バランス崩して転倒の連続。
そしてリスタートが大変。タイヤのすぐ前にデカい石があるので安定状態に
持ち込めないのです。
更に足つきの悪さが追い打ちをかけます。跨るのも一苦労だし、予期せぬ停車を
したときに足が付きません。
そして下り基調が腕力を奪います。するとスタンディングが出来なくなり、
路面の凹凸をもろに体に受けます。
半分あたりでしょうか、神奈川からお越しのセローライフさんのセローとバイク
交換を致しました。正直完敗です。自分のバイクで押してでも最後まで行きた
かった。しかしやむなしです。これ以上皆さんに迷惑はかけれません。
セローライフさん、その節はありがとうございました。
そんな感じで命からがら甲子林道を抜けたのでした。
男の勲章(エキパイ凹)
セローの優しさ
少し話は脱線しますが、セローというバイクですが、形容が難しいのですが
包み込まれるような優しさがありました。年代は分かりませんが、最近のでは
ないでしょう。重さはFEよりちょっと重いんじゃないかな?しかしコンパクトで
足つきが良く重さをネックとは感じませんでした。
そして低速の粘りが凄い!歩くのよりちょい遅いペースでもエンストしません。
サスもノーマルだと思いますが、結構良いんじゃないでしょうか。衝撃が
来るかなと思った石でも、何事もなく通過します。タイヤはトラタイヤだと
仰ってました。ツーリストだったかな?これも良くて石に斜めに乗っても
滑りません。これらのおかげでガレ場なんてアイドリング4本足走法で
転倒もなくクリアできました。
「ガレ場、セロー最強説」あると思います!
某ラ〇ドどうだった?
甲子林道を抜けた後は西部林道を通りました。西部林道はフラットダートでした。
道の駅羽鳥湖高原で休憩&食糧調達をし某ラ〇ドへ向かいました。
実は今回のツーリングで一番楽しみにしていた場所です。
まず、名物である大坂を見に行きます。
結構な急坂です。スキー場の上級者コースぐらいでしょうか。バイクのポテンシャル
的には問題ないはずですが、いかんせんライダーが屍状態なのが悔やまれます。
HPは残ってません。ふもとの緩い傾斜の所でもバイクの取り回しが大変です。
跨るだけで体のどこかを攣ります。
休憩していたのですがせっかくなので1回だけトライすることにしました。
ラインは入り口から近い一番左。1速に入れそこそこの速度で登坂。100mぐらい
登ったあたりで、リヤが空転し右に流れ左の藪に突っ込みました。
下り出したのでとっさにFrブレーキを握るもロックして止まらずに転倒と
相成りました。
見ていた方のアドバイスでは、勢いが足りない、2速の方が良い、右側のラインの
方が簡単とのことでした。なるほどとは思ったものの、右に行くためには
轍を超えていかなければなりません。写真では伝わりにくいですが、もっと
深いんです。あの時の自分にはあそこを超える体力はありませんでした。
何も流れてませんが三途の川に見えました。
今度はフレッシュな状態で来たいですね。
これにて私のツーリングは終了となりました。皆さんは1時間ちょっと走り回って
ました。坂の上ではちょっとしたハプニングもあったみたいですが、無事に?
救出できたみたいで何よりです。
それにしても皆さんすげぇ体力だな~。
まとめと初心者オフローダーに伝えたいこと
一人じゃなくて良かった。まず、これに尽きます。
複雑な地形で転ぶと起こすの大変です。写真とか無いですが身長ぐらいの深さの
溝に体だけ落ちてます。今回は出ませんでしたが熊やイノシシもいるらしいです。
精神的な支えにもなっています。仲間がいるから頑張れるみたいな、恥ずかしい
所は見せられないみたいな感じで頑張れます。
そして達成感を共有したりワイワイやるのって楽しいし、素晴らしいです。
難しい所を経験することの重要さ。
本来であれば実力に対してちょっと難しいぐらいのことを反復練習しつつ
徐々にステップアップしていくのが常套手段だとは思います。
しかし、一度超難所を経験することはすごく大事だと思いました。視野が
広がるというか、自分の尺度が変わります。そしてそこを転倒も無く通過する
人達がいるということで目標も出来ます。
Youtubeやネットの画像は信用するな。
ネットやSNSは非常に便利です。行ってもないのに行った気になれますが、そこが
落とし穴。上手い人のを見ると自分も上達した気になってしまいますし、遠近感
は正確に伝わってきません。5割増しで難しいと思った方がいいです。
いやっ、本当マジでっ。
ナメたらアカン、ということ。
そんなつもりはなかったはずですが、僕は心のどこかで油断というか
甘く見ていたんだと思います。何と言うか、心がバッキバキにへし折られました。
この日は山に打ちのめされ、疲労感に包まれ、自走で帰れるありがたみを
噛みしめながら帰りました。
いろんなことが一度に起こり、特別な一日になりました。
いつかリベンジだっ!
ではまた。