どうも、ざわちゃんです。
正月以来ですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
タイトルの通り、NBOX+がトランポになるのか実験をしました。構想から結果が出るまで半年以上掛かりました。暇だったら見ていって下さい。
はじめに
きっかけ
きっかけは去年の4月頃、知人が栃木に遊びに来たんですが、KTMのEXCを軽の商用バン(名前忘れた)に積んで来たんです、特にネコタイヤ化もせずに。セローやトリッカーならまだしも、フルサイズのオフ車がネコタイヤ化もせずに積めるものなのかと疑問に思いましたが、対角線に配置してハンドルを切ると確かに積めていました。タイヤを小さくすればNBOX+にも積めるんじゃないかと、その時から密かに検討はスタートしました。
状況整理
まず始めにNBOXについて簡単に説明します。ホンダが出している軽自動車でここ数年は日本一売れている軽です。初代モデルが2011-2017年、現行モデルが2017~から販売されています。私のは2017年の6月頃納車された初代の最終型です。シートアレンジの仕方(詳しくはホンダのHP見て)でいくつかのタイプに分かれます。
○初代
・スタンダード
・+(プラス)(スタンダードの派生モデル。荷室の床が後方に向かって下っておりオプションパーツで架装すると車いす仕様にもなる。本稿ではプラスと呼ばせて頂きます。私のがこれ)
○現行
・スタンダード
・スロープ(初代で言うプラスに相当する)
・スーパースライド(助手席の前後の移動量が大きい。後述しますが、もしかするとこれがトランポに適している可能性あり)
という訳で、ここから先はプラスに限った話になります。ちなみに何で私がスタンダードじゃなくてプラスを選んだかと言うと、自転車を積むことを想定していたのと、車中泊しながら釣り旅でもしようと思っていたからです(プラスはベッドモードがある)。それと何でNVANじゃないのかと言うと、買ったタイミング的にNVANはありませんでしたし、FEより先にこっち買っているのでしょうがないのです。
準備
FEを買った時にプラスに積めないかと考えたことはもちろんあります。しかし横に並べてみると絶望的なぐらいFE長いのです。しかし軽バンとはいえネコタイヤ化せずに積んでいる光景を目の当たりにするとイケるんじゃないかという気がしてきたのです。そこでまず始めたのが採寸です。車内とバイクのあらゆる所を測りまくりました。ホームセンターにも何度も足を運びました。ネコタイヤの直径は?軸の太さは?等々です。で、いろいろ採寸して、使う小径タイヤも決めて、それのバイクへの取付け方も決め、どのように車へ積むかもイメージを固め、この段階で載るか載らないかは五分五分という所まで煮詰めました。
次項から作業に取り掛かりますが、トランポ化するにあたっての前提条件を整理しておきます。
・1人で積み降ろしが出来ること
・助手席を外す、あるいはボルトを緩めてずらすとかはしたくない
・バイク側は小径タイヤの付け外し以外はしたくない
1つ目は当たり前ですね。1人で遠征はしないと思いますが、その度に手伝ってもらうのは悪いですし、家では1人でやらないといけないので。2つ目はやれば確実に積めるでしょうが乗車定員の変更は本来は手続きが必要ですし、エアバッグの警告灯も点くのでやりたくないです。3つ目は積み込むための準備に時間が掛かるとトランポするメリットが薄れてくるので、なるべく手間を掛けずにという意味です。
バイク側ですること
では作業していきます。まずタイヤを小径化しましょう。とにかく全長を縮めることが大事です。採寸に採寸を重ねた結果、ネコタイヤでは大きすぎます。でホームセンターを探し回っていたら丁度良いのがありました。
このタイヤは直径210mmぐらい(ネコタイヤは370mmぐらい)。それにボルトや塩ビ管等を付けます。詳しい寸法は割愛というか現合でやった部分もあるので覚えてないです。それをバイクに付けるとこうなります。
ちょっと眩しいのはご容赦を。これより小さいタイヤもあったと思いますがブレーキと地面がスレスレですし、多少の不整地での転がりも考慮するとこれがベストだと思います。
もう1つやることがあります。ホイールベースを縮めます。どうやってって言うと、下の写真をご覧下さい。
チェーンテンションを調節するボルトが当たってる部品分かりますかね?アクスルシャフトが通ってる部品、これを前後反転させると若干ですがホイールベースを短縮できます。これに伴ってチェーンも2リンク詰めます。恐らく10mmぐらいは短縮できたんじゃないでしょうか。
車側ですること
助手席に手を付けないのであればやることないだろ?と思われるかもしれません。しかし、プラスは荷室が特徴的なんです。下の写真はイメージを掴む為に自転車を積んでみたとこです。ちょっと自転車は無視してもらって…
荷室の床が後方に向かって下っています。開口部が下に広いので非常に積み込みはしやすいのですが、反面、力を抜くとバイクが下がってきてしまい、この課題を解決せねば1人での積み込みは不可能といえます。で、考えたのがこちら…
ちょっとネタバレを含むので一部ぼかさせて頂きますが、荷室の前の方に山を作って前方に下る傾斜をつけました。タイヤがこの山を越えれば力を抜いても下がってこないというわけです。
いざ積み込み
機は熟した。そりゃー!
後ろ向きかいっ!
というツッコミはしないで下さい。本人が一番思っています。作業に着手する時点ではもちろん前向きに積むつもりでした。詳しくは割愛しますがハンドル幅が結構ネックになりまして、自由度がなく隅に詰めたいんですが出来ませんでした。それでもあきらめきれず苦肉の策がこれです。しかし何と言うか、怪我の功名とでも言うか、載るべきものが荷台に載りました。ベルトで軽く固定するとスタンド立ててませんが自立します。これでテールゲートを閉めると…
意外とテールゲートに厚みがあるようです。晴れてりゃ全然これで走っても良いと思ってますが、昨今コンプライアンスが厳しいじゃないですか。半ドアで走ってはダメという法律があるのかは分かりませんが、閉めきりを目指すことにします。
今できることは、対角線上に配置するために左右に目一杯振る、リヤタイヤの空気を抜く、ガチャベルトで前に目一杯寄せるです。それをすると…
惜しいーっ!神様、頼むよ~!!
私何か前世で悪いことしましたかね?
この日はここまでにして対策を練ることにしましした。
いざ積み込み②
日を改めまして、考えた策を実行します。その策ですが、左右方向の対角線上には振れているので今度は上下方向の対角線上に振ることにします。どうするのかと言うと、バイクのリヤタイヤの下に板を入れて高さを上げることにします。
写真の使いまわしですが、やったのがコレ。んで、テールゲートは…
ウォーーー!!!閉まったよーーー!!!
後輪の下に余ってた板材を入れて30mmぐらい高さを上げたんですけど、実際は対角線の長さはそれほど稼げてないと思います。図とかなくて分かりにくいかもしれませんが、助手席背もたれとピラーの隙間が上に行くほど拡がるので後輪を前方に押し込めるんですよ。それの効果です。
まとめ
遂にやりました。長かった。ここには書ききれないトライ&エラーと買ったけど無駄になってしまった物と便利アイテムとコツがあるんです。結果としては積めましたがタイヤの小径化以外に、フロントフェンダー外しとナンバープレート外しが発生してしまいましたが御の字ですよ。
途中何度もあきらめそうになりましたが、私のモチベーションを維持したのはみんなと遊びに行きたいというその気持ちでした。
ちなみに費用は8000円ぐらいじゃないかな?ラダーやベルトは必要経費ですが含んでいます。ガソリン満タンだとたぶんこぼれるので携行管も必要です。それも含んでます。買ったけど無駄になったものも含んでます。写真ありませんがラダーはベニヤ板で500円以下です。市販品のサイズと値段に納得がいかなかったのと、はしごみたいなやつだと小径タイヤがハマって転がんない気がしてただの板にしましたが、それで十分でした。
真似をしようと思っている方へ
軽でトランポを考えている方へアドバイスをするとすれば、悪いことは言いませんので商用バンをまずはオススメします。どうしてもNBOXでやるのあれば、プラス(現行のスロープ仕様が全く同じかは不明)なら私の実績があります。FE250のホイールベースはカタログ値で1495±10ミリで私のはちょっと短縮してるので参考値ですがこれより短ければ載る見込みがあります。ちなみにFEはハンドル幅は詰めてませんし、高さは5mm上げてます。
で、もしかするとですが現行モデルのスーパースライド仕様がプラスよりも優れている可能性があります。実車を見たことも採寸したこともないので何とも言えませんが、室内長は長いはずです。ただプラスとは違う課題があるとは思います。質問等あったらコメント頂ければ分かる範囲でお答えします。
ではまた。